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ダイアリー
白骨の章(2014.11.13)
水草のように(2010.9.1)
絵の具(2010.5.31)
くもの糸(2010.4.12)
美しいものへの憧れ(2005.10.24)
オペラ「インテルメッツォ」に寄せて(2004.6.3)
草野心平の「蛙の歌」(2002.12.3)
感動の瞬間に何がおこっているのか(2000.3)
ドイツからオーストリーに向かう車中にて(2000.12.3)
美しいものへの憧れ(2005.10.24)

私にとって「美しい」という事は最も大切な事。
私にとっての美しいものの定義は、しかし言葉では言えない。

小さな頃から、自然の中に自分を沈めて、
かすかな微笑を静かに楽しんでいた私がいた。

ピアノに座って、好きな曲を自分の心のおもむくままに弾くのが好きだった。

心が乱れたとき、不安で押しつぶされそうになったとき、
むちゃくちゃな色彩の絵の具を
チューブからそのまま紙に塗りたくったような絵を描いて、
自分の心を沈めたこともあった。

歌は私に与えられた表現の一つの道具。
それを、毎日、毎日、磨きあげる鍛錬を必要とする。

発作的に何かを求めるというような、そんな、単発的な表現ではない。
職人としての気質が絶対に必要となる。

美しいものへの憧れはそんな中、絶対に必要となる。

私の中に眠る、美しさを定義するものさしと、
日々、格闘しながら、歌人(うたびと)として生きていきたい。


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